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3年2組技術・家庭科学習指導案

(機械領域)

          場      技

          指導者     高

          生徒数期日  平成7年11月20日(月)

                   男子14名 女子19名 計33名

題材  機械領域「メカキッドの製作」

       〜 ロボット相撲大会をしよう

目標

@ 生活の中に用いられている機械について関心を持ち、生活をより良くするために進んで機械を活用しようとさせる。(関心・意欲・態度)

A 機械が生活に果たしている役割を見直し、機械を適切に活用することを目指し、工夫し、創造できるようにさせる。(創意・工夫の能力)

B 機械の適切な活用に必要な機械に関する基礎的な技術を身につけるようにさせる。 (生活の技能)

C 機械に関する基礎的な事項や生活と機械の関わりについて理解し、知識を身につけるようにさせる。 (生活や技術についての知識・理解)

指導にあたって

(1) 教材観

題材について

「機械領域」は、新学習指導要領になって以来4年で、履修している学校が少なくなっている。これは、選択教科とのかねあいで、3年生で年間70時間の学校が増え、家庭領域35時間と情報基礎35時間という履修形態が定着しつつあるからである。そのような中、本校では技術・家庭科で105時間を確保して行っている。

 私達の生活では、近年ハイテクという言葉が一般に使われようになり、コンピュータにより制御された多くの自動化された機械が、家庭のなかに普及されてきている。これらの機械を使うことによって仕事を効率よく、早く、正確に行うことが無意識に日常的に行われるようになってきている。このような生活の変化に伴って、生徒が機械の基礎的な知識や、機械を目的に合わせて上手に使うための能力や知識を得ることが必要となってきている。これらのことから本校研究テーマを生徒一人ひとりが課題をしっかりつかみその課題を解決した喜びを体験させることと考え、「動くおもちゃの製作」とし領域の総合的な課題の解決になるように「ロボット相撲大会に勝とう」という題材にした。

 これは、従来の「動くおもちゃの製作」の動作の設計・製作の目的をより具体化し「動くおもちゃで押し相撲をし、相手を土俵から出すか・倒す」というものにした。このロボット力士の製作から、機械要素点検整備・仕事量・電気配線等様々なファクターを生徒が、試行錯誤しながら、体験を通して学習することができる。

 さらに、個々の生徒がそれぞれに課題を持ち、ロボット力士を強化していく中で自分で情報を探し、収集し、検証しながら、行う総合学習である。

(2) 生徒観

ア、一般的傾向

 男女の仲もよく、明るいクラスである。技術科の授業には、意欲的に取り組む姿勢がある。一般的に男子には探求心に富む生徒が多く、女子にはきちんと課題を把握し行動する生徒が多い。

 また、機構や土俵との摩擦力、モーターの回転数など総合的に考える生徒もいる。しかし、一部には、ただ動いたことに満足している段階の生徒も多数いる。動かなくなると、原因を見極めようとせず、あきらめがちな生徒もいる段階である。

 加えて、男子に欠席がちな生徒が1名おり、実技が遅れがちである。また、女子に工作の手作業が苦手な生徒が数名おり、個別指導が必要である。

 全体的には、お互いに協力しあい、取り組もうとする力はある。

<題材に関する事前調査とその結果>

機械アンケート

(1) プラモデルを造った経験がありますか。

    ある 男100%女16%(どんなものですか:ガンダム、飛行機、車など)

    ない 0%女84%

(2) (1)で、ある と答えた人に質問です。

   モーター付きのプラモデルでしたか。

    はい 男79% 女100%

   (どんなものですか:ミニ四駆、船、

    いいえ 男21% 0%

(3) ラジコンで遊んだことがありますか。

    ある 男79% 女53% ない 男21% 女47%

(4) おもちゃを分解したり、修理したことがありますか。

    ある 男86% 女16% ない 男14% 女84%

(5) 自転車を分解したり、修理したことがありますか。

    ある 男71% 5% ない 男29% 女95%

(6) 自動車のエンジンルームを見たことがありますか。

    ある 男57% 女32% ない 男43% 女68%

(7) 自動車、バイクを分解したり、修理したことがありますか。

    ある 男29% 0% ない 男71% 女100%

アンケート結果からわかるように、

男女の経験の差が大きい。男子でも個人差がやや見られる。

工作的手作業や機械的構造には、一般に経験が不足している状態であった。

(3) 指導にあたって(指導観)

ア、教材について

 この教材は、1年生で工作機械の取り扱い、2年生で電気の知識と工具の使用法とマニュアル(説明書)にそって、製作する手順等を学んでいることを踏まえた総合学習的要素を強く持っている。

 この教材は、設計図を読み取り、寸法のけがき、穴あけ、切断、組み立て、電気配線等手作業が多く、物作りに徹した教材である。そのため、製作中は相当の集中力と根気が必要である。

 導入の段階で、最終的に相撲大会を行うことを前提にしながら、10種類の中から製作物の中から、生徒に1つ選択させる。選択した製作をマニュアルどおりに製作させることを第一段階(導入)とした。もちろん、相撲大会を意識して、車輪型、歩行型の選択、クランク機構やギヤ比の選択等を考慮させた。

* また、ちょっとした失敗で製作を断念しがちな生徒のため、何回失敗してもその材料を提供できるように配慮した。

* 加えて、製作に必要な工具は、全員に行き渡るように充分に準備した。

* 極端に遅れた生徒に対して放課後を利用して進度を調整した。

この段階で、電源の電圧を測定したり、動力伝達がスムーズに行われているか点検し、動作途中での故障やボルト、ナットの緩みや締め過ぎなどの整備点検を随時行わせ、完全に動作するように指導する。

 展開の段階(第二段階)では、相撲に勝つことを目的として、土俵で試合をしながら、改造にあたる段階とした。ここで様々な試行錯誤の末にいろいろな改良や戦法の工夫を体験させたい。

 まとめの段階として、班対抗の団体戦を行い、班員同士で意見交換を行い最終的に、より良い改造と戦法の工夫を行わせる計画である。

 ねらいに迫るため、生徒に充分な思考の時間と改良の視点を示し、主体的に解決していけるように考えた。

イ、生徒の傾向から

 男女2名ずつの班構成にし、お互いに教え合えるようにしている。今まで物を作った経験がなくとも、マニュアルを読み取る能力があるので製作にやや遅れはあるが、第一段階は達成できるようである。

 しかし、第二段階になると、主に女子の中には、作ったことに満足して、改造しない生徒もでてくる。そこで、相撲大会を通して、同タイプのロボットに敗戦から改造の必要性を感じさせ、改造に取り組ませたい。

ウ、テーマについて

 「一人ひとりが意欲的に学ぶ指導法の研究」〜生徒が生き生きと活動する場の設定を通して〜のテーマのもとに技術科としては、まず第一に題材の開発を考え、生徒が興味・関心が持て、個人能力に合わせた製作・改良ができる題材にした。

また、製作体験を通して、能力差、個性差で創意工夫ができ、主体的に課題解決法を取り入れることができるように考えた。

 一人一人が課題を持ち、解決に向かい、加えて、教え合い学習を通して情報交換を行い、意欲的に学習するように指導法を考えた。

指導計画(20時間)

時間 指導の目標 主な学習活動と内容 テーマに迫る手立て
機械要素・しくみについて 相撲大会を前提に必要なクランク機構やギヤ 比等を学習する。

説明書の設計図の見方を知る。

自分で製作可能なロボットを選択する。



自分の作りたい製作物を選ばせ、製作に意欲を持たせる。
10 製作

(第一段階)

基本形の完成

設計図の読み取り。

製作(部品加工)

  けがき、穴開け、切断研磨

  半田付け、折り曲げ、(組み立て)

・ 調整・整備・点検

使用機械・工具の充分な確保をする。

使用部品の補充を充分に確保する。

「自己評価カード」により製作に意欲を持たせる

  (毎時間継続)

「製作カード」により、基本形ロボットの製作のまとめを行う。

「相撲ロボット対戦結果表」に記録を取らせる。

「相撲ロボット改造計画書案」「改造点」を書かせる。

本時

  6

製作

(第二段階)

改良形の完成

試合を通して、相撲に勝つには、いかに改造するか検討し、改良する。

改造を試行錯誤しながら、調整・整備・点検を随時行う。

団体戦に向けて最後の改造を行う。

機械学習のまとめ
機械の利用

日常生活や産業の中で果たす機械の役割を知る。

5. 本時の指導

(1) 題材 班対抗 相撲大会 をしよう。

(2) 目標

   <指導目標>

 全員が、一人ひとり試合に勝つための課題をつかみ改良などに意欲的に取り組ませる。

   <行動目標>

 本時の学習活動を把握することができる。

 班対抗戦に協力して参加することができる。(関心・意欲・態度)

 最終改造に向けて、充分な意見交換ができる。(関心・意欲・態度)(知識・理解)

 最終改造に向けて、適切な整備・点検・改良ができる。(創意・工夫)(技能)

 後片付けと評価カードの記載ができる。(関心・意欲・態度)

(3) 指導過程

段階 行動目標番号 指導上の留意点(評価☆)(手立て★)

  7

@ 前時の確認。

本時の学習活動を確認する。

班対抗戦のルールを知り、試合順序を確認する



本時の学習活動を確認できたか。(挙手で)

班員の試合順序を確認させる。

  8


 10

 20

A 班対抗戦を2試合行う。 班ごとの試合順序について、明示しておく。

班長に試合結果を記載させる。

B 班ごと、班長を中心に試合に勝つための改造策を話し合い発表する。

☆各自の課題を持つ。

班ごと協力して話し合いを進めているか、机間巡視して確認指導をする。

個人戦で得た戦法や改造法について、班内で充分に意見を出し合わせる。

班の発表を板書させる。

特に良い工夫が出ない場合は生徒の作品を例にヒントを与える。

☆各自自分の課題を把握できたか。(カード記載で)⇒ (班発表で)

C 各自、改造に向けて、適切な整備・点検・改良を行う。 最終の整備・点検調整・改良なので、大幅な改造は避けることを指導する。 改造が特に必要でない生徒は、班員を手伝うように指導する。

  ☆積極的に整備・点検調整・改良が行われたか。(行動観察で)

「学習状況」

発表を参考にしながら、見通しを持って実技を進めている。

課題がやや不明確で、いきあたりばったりで実技を進めている。

課題が不明確で、実技が進まないでいる。

「手立て」

練習試合をさせ、改良の程度を体験させてみる。

班の仲間に改良等の方法手順を聞くようにアドバイスする。

再度、課題を教師がチェックし班で進んでいる生徒に補助を要請する。

D 全員で後片付けを行い、自己評価カードに記載する。

次時は、すぐ試合を行うことを確認する。

 全員で後片付けができたか。(行動観察で)

     教科係は整理整頓を行う。

★ 自己評価カードに記載させる。

<座席表の見方>


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