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 2年4組 技術・家庭科(技術系列)学習指導案

 

平成9年12月5日(金)
指導者  工藤 歩
男子22名女子18名 計40名
場所 金工室
 

1 題 材 

電 気 「電気エネルギーの利用(情報伝達としての利用)」
<領域の構成>

2 目 標

  (1) 日常生活を支える「電気」に関心を持ち、生活をよりよくするために上手に「電気」と関わろうとする。<関心・意欲・態度>

  (2) 実験・製作を通して、個々の想像力を発揮し工夫しようとする。<創意・工夫>

  (3) 実験・製作を通して電気回路や電気機器の点検・保守・修理の方法を身につける。<技能>

  (4) 日常生活の中で使用される電気回路や電気機器について、正しい知識やその使用法を理解する。<知識・理解>

3 学習に当たって

  (1)題材について

 ネオジウム磁石、スチール缶(紙コップ)、エナメル線を使ってスピーカを作成する過程で様々な工夫や驚き、満足感が期待できる。それは製作が短時間で可能な割には自分で作ったものから音声がでるという、具体的な経験を伴うからである。
 また生徒の身の回りに目を向けるともっとも身近な電気エネルギーの利用はCD・TV・パソコン・ゲームなど情報伝達としてのエネルギーの利用である。そこで情報伝達に音として関わり、ほとんどの電気機器に共通するスピーカの製作を通して 
1)製作する楽しさと満足感
2)電気の持つ不思議な力
3)今後の学習への内発的動機付け
を期待できる題材と考えている。
  (2)生徒について
電気領域への生徒の関心や経験については下記の通りである。
 
  関心あり なし 分解修理あり なし 製作あり なし
男子  16   10 12   14
女子   6 10    2 14    1 15
(人)
 上記の結果より男子は一般に興味や関心、経験はあるようだ。「製作あり」とした多くのものは「ミニ四駆」といわれるものであり、電気機器に触れる経験の場を確保する必要性を感じる。また女子については関心、経験ともにきわめて低い数値であった。
 このことからまず第一にすべきことは「電気=よくわからない、目に見えない、難しそうだ」などのマイナスのイメージを払拭させることと考えた。そのためには楽しさ、驚き、再発見などが期待できる教材の準備と工夫が不可欠であろう。
 (3)研究テーマとの関連
 本教科で生徒に「つけたい力」は
1生活や技術について関心を持ち進んで実践する態度
2課題の解決を目指して工夫し想像する能力
3生活に必要な基礎的な知識と技能の習得
4家庭生活や社会生活と技術との関わりについての理解
である。
 本時では、課題と評価が明確で、個々の工夫が作品に表現され、新たな疑問につながることを指導上の視点とした。それは「生きる力」が教科の「つけたい力」の延長線上にあるものと考えたからである。
4 学習計画(8時間扱い)
 

教 時

学 習 内 容

生きる力との関連

指導の手だてと実験・製作の概要

評価

1、2
本時
(1/ 2)
 
 
 
 
 

3、4
 
 
 
 
 
 
 

5、6
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

7、8
 
 
 
 
 
 

 


情報伝達の仕組み
 
 
 
 
 
 
 

動力に変える仕組み
 
 
 
 
 
 
 

発熱体
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

白熱電球と蛍光灯
 
 
 
 
 

 


 ものを作る楽しさや、目標が達成されたときの満足感を体験し、失敗からは「なぜ」「どうすればいいのか」など新たな課題意識を持たせ自分の考えを形に表し、工夫しながら目標に迫ろうとする。
 作成した作品から新たな疑問を引き出し、
学習意欲の高揚を図る。
 

 発想の逆転を試み、多様なものの見方・考え方を経験する。
 
 
 
 
 
 

 電気エネルギーが熱エネルギーに変換すること(電気で熱を発生させることができる)により、どんなことができそうか、そのためにはどんな回路が必要かなどを、話し合わせ可能な限り検証する。
 エネルギーの利用というものについて、自己の考えを具体化した方法で検証する。
 
 
 
 
 

 実体図や回路図をもとに、回路を作成させる過程を通して、協力と課題解決を目指す。         
 学級や生徒の実体に応じてパソコンソフ
トを活用し、ペアでの学習を準備し、フィ
ードバックしながら試行錯誤することによ 
り理解の度合いを深める。

 


 多様な生徒の実体を考慮し、班で考えを出し合い班員が分担して課題解決を試みるようにする。
作品はペアで取り組む。

 スピーカの作成を通して
 1 楽しく作業ができたか
 2 電気の不思議な力を感じられたか
 3 新たな疑問が生じたか
 
 
 
 

 モーターを使った実験を通して
 1 結果の予想ができたか
 2 エネルギー変換が少しわかったか
 3 多様なものの見方に気づいたか
 4 測定が正しくできたか
 
 
 

 ホットケーキ作りを通して
 1 電気の不思議な力を感じられたか
 2 多様な発想ができたか
 3 工夫して検証ができたか
 4 協力して作業に取り組めたか
 
 
 
 
 
 
 

 回路作りを通して
 1 回路構成ができたか
 2 回路図が読めたか
 3 グロースタータの働きを理解した  か
 
 

 


 
 

 


ネオジウム磁石・スチール缶・エナメル線
でスピーカを作る。ラジカセに接続し音声
のでることを確かめる。
 

 
 

 


 電動機の仕組みや原理には深入りせず、電気エネルギー動力という関係を、実験を通して理解させたい。

 
 

 


モーター2個をギアでつなぎ電池で回転
させたモーター1の回転をモーター2に
伝え電圧(電気)の発生を確かめる。
 

 
 

 


 例としての回路を提示し、生徒の意欲を喚起し
たい。例が気に入ればそれをそのまま検証に使っ
てもかまわないとし、生徒への負担を軽減したい。
 ここまでが班・ペアとしての学習が主であった
ので、より生徒の検証の意欲の高いものについて
学級全体で取り組む時間にしたい。       

 
 

 


大きさの異なるケーキの型を2つ用意しそ
れぞれに電流を流し熱を発生させる。型の
間にホットケーキの材料を流し込み、焼い
てみる。(試食する。)
 

 
 

 


 学級や生徒の実体に応じパソコンでの学習を準
備したい(ただし実物にふれる場面は全員に保証
する)。                   

 

 


蛍光灯、安定器、スイッチ、グロースター
タなどの部品をコードで接続させ自分の手
で実際に回路を構成させ、点灯させる。
 

 

 

5 本時の指導

 (1)題材

電気エネルギーの利用「情報伝達の仕組み」


 (2)目標

スピーカの製作を通して、「電気音」の変換を理解する。
スピーカの製作を通して、その構造や伝達のしくみに自分なりの疑問や興味を持つ。
 (3)学習過程
 
段 階
 
学習活動
主な発問(○)、指示(・)
予想される生徒の反応(a)
支 援(A)
評 価(◎)、研究主題との関連(○)、
留意点(・)
準 備

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

つかむ 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 


情報伝達の方法を考える
 ○情報を伝達するにはどんな方法がありますか       
 
 

・スピーカで音を聞いてみましょう            
               
本時の課題を知る       

a音声、光、文字、手旗信号、煙
A条件に左右されず一斉により多くの人により遠くに伝える方法を考えさせる
 →「スピーカを使えばよい」
 
 
 
 
 
 

a作業中様々な疑問が生じる
A「間違ってもよい」協力して作業に取り組ませる
 自由に試作品に触れさせる
 
 
 
 
 
 
 
 
 

a「やったあ 聞こえた」
 「あれ なんで?」
A生徒とともに喜ぶ
 考えられる原因を知らせる
a「音がでることがわかった」
 「スピーカって単純なんだ」
 「なぜ音がでるんだろうか?」
 「なぜ空き缶なんだろう?ただの画用紙 ではどうなんだろう?」等々
A疑問を大いに認め、次時に活かす
a「?」
Aプラグジャックをマイク端子に差し込み音声を入れてみせる→内部スピーカから音がでる→「えっ?なんで」

 

・電気エネルギーを利用する利点に気づかせる○自分の意見がいえる、他の意見を認められる人間関係        

・ラジカセのイヤフォン端子にスピーカをはんだづけしたプラグジャック付きリード線を差し込んで音を聞かせる
 

             
・製作手順や注意は行うが、構造には触れない
・試作品を提示し視覚的にとらえられるよう配
慮する
○製作に意欲を持って協力しながら取り組む姿勢

・紙コップ、フェライト磁石、ポリスチレンコップの使用も工夫であり、自由に材料を選択させる
・生徒の工夫を活かしながらも「よりよく音の聞こえるスピーカ」を作らせたい
 

◎電気エネルギーを情報伝達に利用できることが経験的にわかったか

○新たな疑問を見つけようとする姿
 
 
 

・構造の同じマイクに学習をつなげる
○意欲を持って学習に取り組める工夫

◎興味や疑問とともに次時への意欲が生じたか
 


 
 
 

ラジカセ
スピーカ
 
 
 

ラジカセ 
学習プリント 
材料
試作品
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

共振板
 
 
 

ラジカセ
スピーカ
 

 

 
スピーカを作って、ラジオの音声を聞いてみよう。
 
 
スピーカを作成する      
 ・製作図を参考にしてスピーカを作ってみましょう      

 
 
 
 
 
 
 

 

  材料  
 
 
 
 
 

 

ネオジウム磁石
スチール缶 エナメル線
両面テープ
セロハンテープ
紙やすり

紙コップ
フェライト磁石
ポリスチレンコップ
 

                      
                      
 ・ラジオにつないでみましょう 
               
               
               
自分なりの課題を持つ    
 ・わかったことや疑問な点、作ったスピーカを使って試してみ たいことなどを発表してください              
               
               
 ○スピーカに向かって話をしたらどうなると思いますか    

               
 ・次を楽しみにしてください
 


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